声とことばのシンポジウム@

表現者としての声、言葉、今そしてこれから

――芸の日本語を考える――

 

 

近年社会は仕組みや方法、価値観まで急速に変え、インターネットの行く末は予想さえつかないのが現状です。一方、日本語への関心が高まり、生涯学習・自己実現の流れも加わり、声とことばの芸を手染める人達が多くなっております。この様な社会変化の中で芸能者は「日本語」のうごきに注意深く関心を寄せるべきです。それは音声や言語は人が普遍性を追求する無二の道具であると同時に、個々の生活の中で常に止まる事を知らぬ社会生態という二重性を持っているからです。他人と喋らない人、他人が理解し難い自分語や音声を乱発する人等、言語の機能すら疑われる状態が始まっています。この様な状況の中で私達芸能者は、日本語をどう理解し、いかなる立場に立ち、どの様に表現したら良いのでしょうか。芸能の創造性や自由性を保ちつつ、蓄積可能な芸能を行うには、声やことばをどの様に捉えればよいのでしょうか。改めて「声とことば」を考えてみたいと思います。伝統芸能、現代劇を中心に、言語研究の方々にも御参加いただき、議論の輪をひろげ深めたいと願っています。舞台芸術各ジャンル、実演家、作家、スタッフ、研究家、音声言語研究分野、教育界、等広範の方々がされます様御願い申し上げます。

日 時200585() 6() 7()

会 場国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟、国際交流棟、カルチャー棟

 

●主 催:OWS(オペラ・ワークショップ)  ●共 催:声とことばシンポジウム委員会

●後 援社団法人日本芸能実演家団体協議会 ●協 力:シアタープランニングネットワーク  エイブル・アート・ジャパン

 

参加費:5,000(学生3,000円)1日のみ3,000(学生2,000円)

エキジビション:2,000円  懇親会:3,000円  ワークショップ 2,000

 

問い合わせ・申し込み◆OWSシンポジウム担当

160-0023東京都新宿区西新宿3-5-3-203TELFAX03-3348-4158  E-mailsymp@ows.ne.jp

ご来場ありがとうございました。

大きな成果をもって終了することができました。

次回開催は2007年を予定しております。

変更のお知らせ

 

シンポジウム スケジュール

85() オリンピック記念青少年総合センター センター棟101号室    定員200

9:30

登 録

14:30

Coffee break

10:00

オープニング

基調講演 磯貝靖洋(OWS 音声言語指導者)

15:00

16:30

〈シンポ‐V〉「伝統芸能の声とことば」

パネラー:澤祐介(和泉流狂言師)

:山下晴楓(琵琶演奏家)

伝統芸能の現場では、いま、声とことばはどの様な状況にあるのでしょうか。口語喋り言葉しか理解しない層の出現に、どう訴えるのか、新作の言葉はどう扱うのか? いま、私達は伝統芸能の声や言葉から、何を学ぶべきなのでしょうか。芸能にとっての声や言葉の伝承性とは何なのか、各々の立場で自由にお話しいただきます。

10:30

12:00

〈シンポ‐T〉「いま、日本語の声とことば」

パネラー:秋山和平

(NHK放送研究センター日本語センター専門委員)

情報化、メール携帯社会、高齢少子化、生命軽視化等の激しく変わる社会変化の中で日本語のことばや音声はどの様に変わっているのでしょうか。コミュニケーションを中心に音声言語の状態を音声学、言語社会学等の立場からお話しいただきます。

12:00

Lunch

18:15

開場

18:30

開演

〈エキシビション〉

カルチャー棟4階練習室41  

◆参加費 2,000円    定員100

 

声とことば各界の方々に実演をしていただきます。

生の声を聴きくらべ、声芸の多彩さをお楽しみいただきます。

 

@ 講 談 出演:神田ひまわり(神田派)

A 声 楽 出演:森下真弓(Sop)、倉本 卓(Pf

B 狂 言 出演:澤祐介(和泉流)

C 琵琶楽 出演:山下晴楓(薩摩琵琶)

13:00

14:30

〈シンポ‐U〉「方言(固有語)と共通語」を考える

パネラー:尾崎喜光

(国立国語研究所研究開発部門第二領域)

いま、社会は相対化に強く傾き、言葉社会も例外ではありません。地域方言に限らず、年齢別、職業別など様々の固有語が社会化され、出ては消えて行きます。一方国際化での日本語のスタンダード化や、教育における共通語など、すでに始まっている二重言語現象についてお話しいただきます。


86() オリンピック記念青少年総合センター 国際交流棟 国際会議室    定員250

 

10:00

12:00

〈シンポ‐W〉「現代劇の声とことば」

パネラー:鴻上尚史(サードステージ 演出家、戯作家)

:今井朋彦(文学座 俳優)

会話中心の言葉表現が主体である現代演劇にとって、いま声と言葉はどう考えられ、どう扱われるのでしょうか。職業俳優制度もなく、広くアマチュア化が進み、相対流動化する中で、絶対素材としての声とことばを現代劇はどうしようとしているのでしょうか。同時代劇にとって芸は蓄積性を持たないのでしょうか。自由にお話いただきます。

14:30

Coffee break

 

15:00

16:20

〈フロア・セッション〉

「伝統と日本語−声とことば」

議長団:

 

2日間に渡って討議して来た事柄より、議長団が重要項目を絞り込み、フロアの方々に自由に議論していただきます。

 

12:00

Lunch

16:20

閉 会 おつかれさまでした。ありがとうございました。

 

13:00

14:30

〈シンポ−X〉「芸能は日本語を、
日本語は芸能を変えるか?」

パネラー:栗山民也(新国立劇場演劇芸術監督)

      :池田直樹(二期会副理事長 声楽家)

社会という受け手がいてはじめて成立する芸能。生き物のごとく変化することば。ことばを素材とする芸能。外国人も参加し始めた日本語の芸能。伝統から現代まで巾広く持つ日本語の芸能。喋りだけでなく歌う日本語。明日から展開される日本語と芸能について広々と語っていただきます。

 

17:00

19:00

〈懇親会〉  

カルチャー棟2階レストラン「とき」  ◆参加費3,000



「声とことばのワークショップ」  (定員各20名)    

87() オリンピック記念青少年総合センター カルチャー棟3F練習室 ◆参加費各2,000

練習室34

ワークショップ‐T〉10:0012:00

〈ワークショップ‐V〉13:0015:00

「本当に必要な表現呼吸法・発声法」

講師◆磯貝靖洋(OWS 音声指導者)

 

動いて、声を出す時の表現呼吸法と発声法です。表現者がのどを痛めない発声や、そのための呼吸法とは実際にはどういうことか。様々な感情や思いを表現する発声・呼吸法とは?本当に役立ち必要なものをさがします。

「セリフを有効にすることば」

講師◆磯貝靖洋(OWS 音声指導者)

 

つもりゼリフでなく、客の耳に明確に伝わるセリフ、その構音法からはじまり、心の感性を声として伝える術を考えます。伝えるための高いエネルギーとその身体実感のとらえ方をします。

練習室36

〈ワークショップ‐U〉10:0012:00

〈ワークショップ‐W〉13:0015:00

「声のための体の準備」

講師◆加島博美(OWS創造塾講師 俳優)

 

表現の前の体の準備です。でもことばをつくり、声を発するための準備です。やはり骨盤支配が重要ですね。身体を知った人達が、次のステップで行うことです。

「歌の発声、ことばの発声」

講師◆森下真弓(声楽家)

 

芝居の中で歌うことが多くなり、歌の人も公に話す機会が多くなりました。歌の声と喋る声はやはりちがいます。特に舞台で通用することも見つけます。

 

ワークショップに参加する方への御注意

 

1)       身体の動かしやすいトレーニングウェアを御用意下さい。(ジーンズは不可)

2)       はきもの:ワークショップT,U,Vは裸足、Wは日常着で可です。(ヒールは不可)

3)       手鏡を御用意下さい。(流れによっては不使用の場合がありますが。)

 

 

 

 

 

 

 

●オリンピック記念青少年総合センターアクセス

■ 小田急線参宮橋駅下車 徒歩約7

■ 地下鉄千代田線代々木公園駅下車
(代々木公園方面4番出口)徒歩約10

 

 

 



参加お申込み方法

●申込み用紙に御記入の上FAXにて、又はE-Mailに必要事項を御記入の上お申し込み下さい。振込みを確認後、「シンポジウム参加証」を送付致します。

(*振込みがない場合は申し込みが完了致しませんので御注意下さい。)

●当日は、参加証、振込用紙を受付にご提示下さい。なお、学生の方は、学生証を御提示下さい。

(*振込手数料は、自己負担となります。
*一旦納入された参加費は返却致しません。)

 

FAX03-3348-4158  

E-mailsymp@ows.ne.jp

(電話でのお申込みは受け付けておりませんので、ご了承下さい。)

 

入金方法

 入金方法は銀行振り込みのみとなっております。

振込口座は下記の通りとなっております。

 

三井住友銀行

新宿西口支店  

普通   3667091

オペラ.ワークショップ  代表 磯貝靖洋

概要および申込用紙その1(16KB, PDF file)

概要および申込用紙その2(134KB, PDF file)

申込用紙のみ(39KB, PDF file)

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お問合せ・お申込み

OWS シンポジウム担当

160-0023 東京都新宿区西新宿3-5-3-203

TEL&FAX03-3348-4158  E-mailsymp@ows.ne.jp

URL:http://www.vasc.jp/symp/

 

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